ホワイトニングをした後、実は気をつけなければいけないことがある。
それは、
歯がデリケートな状態になっているので着色の恐れがある飲食物や喫煙などを控えなければいけないことである。
せっかく長い期間をかけて歯を白くしたのに、
この注意点を守れずに歯を白くしきれない人が結構多い。
ここでは、
ホワイトニング直後に注意すべき点について書いていこう。
ホワイトニング直後の歯はどんな状態?
ホワイトニング直後は、
歯の表面はペリクル(*)が除去された状態となるので、色素やステインが沈着しやすい状態となっている。
(*)ペリクル
歯の表面、エナメル質のほぼ全域を覆う、無色透明な有機質の薄い膜。
さらに、
酸により歯が脱灰(リン酸カルシウムの結晶が溶出する現象、つまりは歯が溶ける現象)されやすい状態でもある。
短時間のうちに唾液中の有機物と無機物質により被膜が形成されるのだが、やはりホワイトニング直後の歯は非常にデリケートな状態であると覚えておくことが重要だ。
ホワイトニング直後は避けるべきことは?
ホワイトニングをした直後の歯は、非常にデリケートな状態となっている。
白くした歯が再び着色してしまう恐れのある飲食物は避けるようにしよう。
・コーヒー
・紅茶
・赤ワイン
・カレー
・チョコレート
ホワイトニング直後は、
これらのような着色の恐れがある飲食物を避けることが歯を白くキレイに保つ秘訣である。
加えて、
喫煙もタバコのヤニによって歯が黄色くなる恐れがあるので避けるようにしよう。
タバコのヤニは、
ステインなどの汚れよりも粘着性があり一度歯にこびりつくとなかなか除去するのに苦労する。
また、
酸性の飲料水もホワイトニング直後は避けたほうがいい。
ペリクルがない状態では、
歯と酸が結合すると脱灰が起こり歯が溶けてしまう恐れがあるからだ。
・コーラやサイダーなどの炭酸飲料
・スポーツドリンク
・りんごジュースや野菜ジュース
・アルコール全般
ホワイトニング直後は、
上記の飲料水は避けて水分補給はお水でまかなうようにしよう。
ホワイトニング直後の歯を守るには唾液をたくさん出すようにしよう
ホワイトニング直後のデリケートな歯を守るには、
唾液を十分に口の中で分泌させることが重要となる。
健康な口腔内環境においては、唾液中の重炭酸イオンの働きによりすみやかに再石灰化が起こり、ホワイトニング前よりも耐酸性が向上することがわかっています。
(日本歯科審美学会 評議員 山口 麻衣)
ホワイトニング直後に限らず、
唾液というのはヒトの口の中を健康に保ってくれるスグレモノなのである。
唾液が少ないと、
口の中の健康状態が悪化するどころか、虫歯や歯周病の原因となったり、口臭の原因となってしまう。
ホワイトニング直後を含め、
常にお水を口に含むなどして口の中の乾燥(ドライマウス)を防ぎ、常に唾液が十分に口腔内に分泌されている状態を心がけよう。
以上が、
ホワイトニング直後に注意するべき点である。
ここに挙げた注意点に留意し、いつまでも白くキレイな歯を維持できるようにしておこう。