ホワイトニングにおけるトラブルは、
ホワイトニングをする側とされる側の意思疎通の行き違いが原因となる。
ホワイトニングを希望する側は、
医療や歯の知識に関しては素人の場合が多いので、ついつい事前にすべき確認を怠ってしまう。
しかし、
無用なトラブルを避ける(痛み、料金、効果の度合いなど)ためにも、出来るだけホワイトニングをする前にしっかりと確認すべきことはしておいたほうがいい。
では、
ホワイトニングをする前にどんなポイントに気をつけておけばいいのか。
詳しく見ていこう。
「必ず白くなる」「○回でこの色になる」と歯医者は断言しないことを理解する
ホワイトニングで歯を白くキレイにしたい人の中には、
情報が少ないために「必ず白くなります」「(見本を見せて)このくらいの白さになりますよ」と歯医者さんや歯科衛生士から言ってもらえると思っている人も多い。
しかしながら、
歯の状態、色味の度合い、歯の健康状態によって、欧米人とアジア人などの違いによって、ホワイトニングの効果はまちまちとなる。
せっかく歯医者に行ってホワイトニングをするのだから、
「絶対に白くなりますよ!」などの確信を持ちたい気持ちはわかる。
しかしながら、
期待する効果が必ず出るわけではないことを理解しておくことも、ホワイトニングのトラブルを避けるには必要だ。
オフィスホワイトニングやホームホワイトニングをする時は、
歯医者さんや歯科衛生士とよく話し合い、自分がどこまでの白さを期待するのかをよく事前に確認しておくことがポイントである。
ホワイトニング後の注意点について理解しておく
ホワイトニングの効果は、
ライフスタイルや食生活によって長くなったり短くなったりする。
特に、
ホワイトニングをした直後はなるべく着色する可能性が高い食品などは避けるべき。
「ホワイトニングをしたのに、数日ですぐにまた歯が黄色くなった!」
というケースもあるが、
よくよくヒアリングしてみるとホワイトニング直後にコーヒーを飲んだり、赤ワインを飲んだり、タバコを吸ったりしていた、なんてこともある。
せっかくホワイトニングによって歯だけでなく気分もキレイになったのに、
術後の不注意によって気分が台無しになってしまうのは時間やお金も勿体無い。
こちらの記事に書いたが、
ホワイトニング後に気をつけるべきポイントについてよく理解し、無用なトラブルを避けるようにしておこう。
知覚過敏が起こる可能性を理解しておく
ホワイトニングは、
歯に薬剤(過酸化尿素または過酸化水素)を塗って歯をキレイにするのが一般的。
当然ながら、
ホワイトニング剤が歯にしみることによる知覚過敏が発生するリスクもある。
最近は知覚過敏を抑えた方法などもあるが、
特に比較的効果が早く出るホワイトニングではホワイトニング剤の濃度も濃いため知覚過敏が発生する場合も多い。
歯の痛みやしみに抵抗がある人もまだまだ多い。
「こんなに歯が痛くなるなんて聞いてない!」
とトラブルになってしまったら、
ホワイトニングをした方もされた方も嫌な気持ちになってしまうのは明らかである。
ホワイトニングにおいて、
知覚過敏は避けて通れないものと理解した上でホワイトニングをするかどうかを決めるのがいいだろう。
自宅でLEDライトを使うセルフホワイトニングは、
ホワイトニング剤の濃度が薄いため痛みがないが、そのぶん効果が出るまで時間がかかる。
ホワイトニングの方法や薬剤の種類によって、
それぞれのメリットとデメリットがあることを理解しておけばトラブルも避けられるだろう。
施術前に料金を必ず確認しておく
基本的にホワイトニングは自由診療となる。
つまり、
歯医者側がホワイトニングの値段を自由に設定できるのである。
そのため、
保険診療の場合は必ずしもホワイトニングを希望する人に料金を提示する必要はないが、自由診療であれば事前にホワイトニング希望者の了解が必要となる。
たとえ少額であったとしても、
双方の認識の違いによって金銭トラブルになってしまうのは是非とも避けたいところ。
万が一トラブルがこじれてしまった場合、
裁判沙汰となって互いに余計な時間、費用、そして精神を使う羽目となる。
そうした無用なトラブルを避けるためにも、
まずはホワイトニングを希望する側がしっかりと事前に料金の確認をしておくことが大事だ。
理想は、
なんのトラブルもなく、安い値段で歯を白くキレイにすること。
しかし、
ホワイトニングはする方もされる方も人間がやること。
意思疎通が十分取れていなければ、
予想もしないようなトラブルが発生、またはトラブルに発展してしまう場合もある。
今回挙げたポイントを十分理解し、
ホワイトニングを希望する、または実際に試してみる際は事前の確認を十分に行うことが重要だ。